藍那 | 全日本5000万人(神社本庁調べ)、全世界26億4800万人(ユニセフ調べ)のメイド趣味の皆様、MaIDERiA看板メイドの織機藍那でございます。本日はこのページのテキストコレクションで電波文書を広宣・・・もとい、活躍なさっている墨東公安委員会さんの近況をお伺いしたいと思います。
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墨公委 | ども、墨東公安委員会です。お褒めにあずかり恐悦至極に存じます。
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藍那 | 相変わらず意味不明な発言ですね。それでは、2001年度に入ってからの墨公委さんの近況などお伺いしたいと思います。さっそくですが、さる3月に開業した秋葉原ブラックゲーマーズ上のCure Maid Cafeにしきりと通っているという情報が寄せられていますが。
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墨公委 | そりゃまあ、誇張でしょう。大体ここ三月で6回くらいしか行ってないですからね。4月はいろいろあって、結局毎週通いましたが、5月はちと多忙で。
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藍那 | 誇張されるような生き方をしてるからでしょうね。さて、まず墨公委さんが最初にそのCure Maid Cafeに行ったのは、なんとここのプロデューサー(渡辺順一)を差し置いて、それも『今度行こう』とプロデューサーと約束していたのに、背信的行為であったそうですね。
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墨公委 | ものは言い様ですな・・・いや、『東京のりもの学会』にちょいと売りに行った帰りに成り行きで。
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藍那 | 鉄道マニアって制服趣味兼業多いんですかあ?
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墨公委 | ミリオタほどじゃないと思いますがね。
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藍那 | んで、『JR女性車掌制服本』とかこっそり作ってたんじゃないですか?
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墨公委 | 人の話聞けよ・・・買っては来たけど作りはしない。小生の芸風なら、戦前路面電車女性車掌制服集とかだな。あ、バスの女性車掌の本はあるそうですがね(正木鞆彦『バス車掌の時代』現代書館1992。念のために書いておきますが、真面目な本です)。欲しいけど見たことないな。
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藍那 | そっちだって人の話し聞かないで勝手なことしゃべってるじゃないですか。おまけに制服系同人誌買ってんなら同じことでしょ。
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墨公委 | まあ話を戻しまして。まあその時は酔狂なことに寛容な面子でしたので、誰とも言うこと無しに行くことになって。
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藍那 | それで、第一印象はどうでしたか?
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墨公委 | その、『普通だ』ということですね。内装もメニューも。ついでに言えば客もおとなしい(笑)。かの『藏 大平山』とは全く異なっていましたね。
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藍那 | 『店内撮影禁止』だそうですから。店の方針が異なるんでしょう。
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墨公委 | 最初に行った時はそんな表示はなかったですがね。表示といえば、『2時間まで』という表示も途中から増えましたね。それが最近では『90分』になって、まあ客が入ってるんでしょうが、確かに露骨な振る舞いのオタクは見掛けません。
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藍那 | 酒飲んで盛り上がるならウエイトレスとなれ合いもいいでしょうが、やはり『癒し』ですから、心静かにおとなしく、ですよね。
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墨公委 | そうなのか?暴走してカタルシスつうのも精神衛生上は悪くないんじゃないか? 大体なんでメイドさんが『いや死刑』誤変換だ、『癒し系』なんだね?
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藍那 | それは、そのう・・・身分が低いから『賤し系』なんてどうでしょう?
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墨公委 | 座布団進呈。まあ某氏の言葉通り、あれはローマ字読みして『くれメイドカフェ』とでも読むのが宜しかろう。
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藍那 | メイド好きの反感を買いそうな内容になってきましたので路線を戻しまして。一番かんじんの制服についてはどうですか?
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墨公委 | あれは流石に出来はいいですね。スカートの長さはあるし、袖の膨らみもいい感じです。エプロンの装飾も過剰に過ぎず、程よいと思います。ただあの服、襟まわりというのか、胸のあたりが白ですよね。だからエプロンとの区別が曖昧になってちょっとよくないかなあと思います。ああする必要性が感じられないな。まあ後は帝国メイド倶楽部の写真と記事を見て下さい。一度ウエイトレスさんが店内をエプロン外した恰好で歩いていたことがあって、あれはわざとなのかは知らんが、観察するぶんには参考になってよかったなと。
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藍那 | ふぅーん。種類はいくつもあるんですか。
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墨公委 | よく分かりませんが、エプロンには二種類あって裾のラインが床と平行になるのと半円を描いているのと、他に長さの短め長めとか、長袖半袖あったような気もしますが、そこまで細かくは見ていません。
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藍那 | はあ、さよーで。じゅーぶん細かく見てる気もしますが。喫茶店としての内容はどうですか。
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墨公委 | まあ可もなく不可もなく。紅茶を注文するのがいいでしょうね。
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藍那 | ええと、メイドさんが注いでくれるサービスがあるんですよね?
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墨公委 | それもそうだけど、コーヒーはカップ一杯なのに、紅茶はポットで来てしかも料金同じですから。
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藍那 | なんかしみったれた話ですね。さすがアンミラでコーヒーだけ十杯飲んだ前科が・・・
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墨公委 | 十杯飲んだのは他の奴だ。小生は九杯ですぞ。
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藍那 | まさに五十歩百歩の世界ですね。でまあ、接客態度とかはどうですか。
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墨公委 | それもまあ普通でいいんじゃないかと思いますが、ああ、言葉づかいで一度ショックを受けましたね。
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藍那 | え、敬語がなってないとか。
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墨公委 | なってない、の範疇に入るのかどうか。新聞で以前、最近のバイトの敬語で『〜でよろしいでしょうか』などというべきところを、『〜でよろしかったでしょうか』と過去形にするのがある、というのを読んだんですね。その時ははて最近はそういうのもあるのか、としか思わなかったのですが、Cure Maid Cafeでいつぞや『ご注文は以上でよろしかったでしょうか?』と言われて、カルチャーショックを受けました。
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藍那 | それはまた大げさな。で、文句付けたりしたんですか?
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墨公委 | 小生はあくまでも常識人ですから。はい。むしろ昔めいた衣裳と言葉づかいの落差を楽しむくらいの精神的ゆとりが欲しいですね。
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藍那 | でも、その言葉づかいってそんなに変ですか?
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墨公委 | 小生は変だと思います。こういう言葉って、昨今はマニュアル化してあると思うんですが、それにしても妙だなと。
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藍那 | はあ、そうですか。ほかにメイドさんの振るまいで目についたこととかありますか?
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墨公委 | そうですね、あそこはビルの6階ですが、ベランダに植木鉢を並べてますよね。で、ガーデニングしてるウエイトレスさんがどうこうとか、宣伝ビラに書いてありましたが、まあどうしてそういうことをやっているのか分かりませんが。
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藍那 | それこそ癒し系でしょう?ガーデニングは今はやりの癒しなわけですから。
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墨公委 | カレル・チャペックの『園芸家12ヵ月』(中公文庫)を読むと、庭いじりの世界も、要するに本質はマニアな世界だということが分かるんですがね。書いてありますよ、『ほんとうの園芸は牧歌的な、世捨て人のやることだ、などと想像する者がいたら、とんでもないまちがいだ。やむにやまれぬ一つの情熱だ』どうも今世間の癒しなるものは、何をどう癒したいのかよく分かりませんな。ましてメイドとどう関係するのやら。
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藍那 | それをいっちゃあおしまいですよ。当人が癒しと思えば癒しなんです。で、そのガーデニングがどうなんですか?
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墨公委 | ある時行ったら凄い風の強い日でしてね、看板なんかもバタバタ倒れていたんです。それで、あの店は、ガーデニング用に木の衝立てみたいのをベランダに立てて、それに植木鉢をくっつけてるんですが、狭いベランダに無理矢理置いてるから脚がちゃんと展開できないんですね。それで、ガタガタ揺れて倒れそうだったんです。そうするとウエイトレスさんがあの恰好でベランダに出て、なんとか安定させようとしていたんだが、うまくいかなくて、ウエイトレスさんは衝立ての外側に出て作業するんですが、そこには低いアルミの柵があるだけ。コンクリートの土台の上に柵があるので、ベランダの高さからならアルミの柵は充分な高さがあるんですが、衝立てとアルミの柵の間は30センチくらいしかなくって、作業スペースがないから、コンクリートの土台の上に乗っかって作業してるんですね。あのアルミの柵ってそんなに強度ないし、見てて非常に危なっかしかったですね。
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藍那 | ちょ、ちょっと。Cure Maid Cafeって6階ですよね?
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墨公委 | そうです。落ちたら即死。足場は不安定、柵は脆い、風は暴風、衣裳は行動的とは言い難い。いやあ、ガーデニングに命賭けてますなあ。それでこそ園芸マニア。
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藍那 | 冗談じゃ済まないじゃないですか・・・
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墨公委 | いや、その時は落ちたら死亡と手に汗握ってたんですが、店出て通りからゲーマーズのあるビルを見上げたら分かったんです。あのビル、4階までは同じ平面なんですが、5階から上は通りに面した側が斜めに引っ込んでるんです。だんだん平面図で見ると狭くなっていくわけで、ベランダの配置は階段状なんです。だから6階から転落しても5階のベランダで止まる安心設計というわけですね。
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藍那 | ああ、それなら安心・・・って、じゅうぶん怪我しちゃうじゃないですか!
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墨公委 | 3メートルくらいかな。確かに危ないね。まあ、無理にガーデニングすることはないんじゃないか、というのが今回の結論です。アロマテラピーのつけっぱなしで火事が起きるという事例もあるそうですし、まあ癒し系にはご注意を。
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藍那 | 何かメイドさんとは別路線になってません?
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